No. 01
About this Bookstore
この書店について
カウリスマキの映画に迷い込む。秋田の街角に生まれた、美しきカルチャーの「溜まり場」
秋田市の静かな街角に、ふらりと立ち寄りたくなる引力を持った空間がある。店名の「ペロンパー」と聞いて、アキ・カウリスマキ監督の映画に登場するあの名優を思い浮かべたなら、その直感は正しい。
ガラス張りの外観から漏れる温かな光に誘われて中に入ると、そこはただ本を売るだけの場所ではないことがすぐにわかる。
独自の視点でキュレーションされた新刊やリトルプレス、アートブックが並ぶ棚は、眺めているだけで店主の確かな審美眼とカルチャーへの偏愛がひしひしと伝わってくる。

小綺麗なだけのセレクトショップとは違う、どこか人間臭くて、居心地のいい「隙」があるのだ。
空間が持つ余白の美しさも特筆したいところ。
古い建物を生かしたリノベーション特有の無骨さと、そこに置かれた家具や本が放つ洗練された空気感が、絶妙なバランスで同居している。
コーヒーを片手に本をめくり、偶然居合わせた人と言葉を交わす。
ここは秋田の文化的な血流を良くする、街の新たな心臓部だ。
良質なインプットを求めるなら、この美しい「溜まり場」を素通りする手はない。
(画像元:See VisonsWEBサイトより引用)