本棚のひと区画を間借りする。手形の住宅街に瞬く、小さな知の銀河

秋田大学にもほど近い、手形の静かな住宅街。

ターコイズブルーの壁が目を引く落ち着いた空間が、今回紹介する「ちいさな本屋 星々」だ。

ここはいわゆる、ひとりの店主が全ての本をセレクトする従来型の本屋ではない。

本棚のひと区画ずつに「棚主」と呼ばれる小さな店長たちがいて、それぞれが強い偏愛とテーマ性を持って本を並べる「シェア型書店」なのだ。

星星(秋田)

一歩足を踏み入れると、そこには秋田ゆかりの作家を熱烈にプッシュする棚や、マニアックな古本だけがひしめく棚など、多種多様な個性がまさに星のように散りばめられている。

大型書店のように整然とジャンル分けされているわけではない。

誰かの脳内や自室の本棚を直接覗き見しているような、ちょっとアナーキーでスリリングな読書体験がここにはある。

さらにニクいのが、1席500円(フリータイム)で没頭できる有料の読書スペースが用意されていること。

コーヒーや相性の良いお菓子も販売しており、買ったばかりの未知の本に、その場ですぐに没入できる環境が完璧に整っている。

アルゴリズムが決めた「あなたへのおすすめ」に飽きたなら、手形の住宅地に瞬くこの小さな銀河で、思いがけない一冊との事故的な出会いを楽しんでほしい。

(画像元:あきたタウン情報WEBサイト星々インスタグラムより引用)