No. 01
About this Bookstore
この書店について
県庁通りの雑居ビルに浮かぶ「まちの孤島」。こけしと活字が並ぶ、静かなる避難所
福島駅から歩いて10分ほど。県庁通り沿いに建つ、眼鏡店や飲食店、レコード店などがひしめき合う「ヤブウチビル」の階段を2階へと上る。
扉を開けると、そこには福島の街のノイズから完全に切り離された、静かで温かな空間が広がっている。「本と喫茶 コトウ」だ。

店名の「コトウ」には、店主の名前だけでなく「陸の孤島」という意味が込められているという。
元・県庁職員という経歴を持つ店主が作り上げたのは、ただモノを消費するためだけの場所ではなく、日常の喧騒から離れて自分だけの静かな時間を過ごすための「避難所」のような空間だ。

店内を見渡すと、新刊と古書がシームレスに混ざり合う棚の随所に、なぜか東北の「こけし」たちが鎮座し、こちらを静かに見つめている。
この少しシュールで愛らしいノイズがたまらない。選書の基準は「今の世の中に必要だと思うもの」。
単なるベストセラーの羅列ではなく、確かな芯と体温を感じるラインナップが、訪れる者の好奇心を静かに、そして深く刺激してくる。

店の奥にはカフェスペースも併設されており、手に入れたばかりの未知の一冊とコーヒーの香りに、そのままどっぷりと沈み込むことができる。
予定調和なタイパ重視の休日に息苦しさを感じたなら、このビルの2階に浮かぶ小さな孤島へ漂着してみてほしい。
(画像元:暮らしとおしゃれの編集室 / 本と喫茶コトウインスタグラム より引用)