No. 01
About this Bookstore
この書店について
遠野の「見えない地層」を掘り起こす。民俗学に振り切ったディープな古書空間
遠野といえば『遠野物語』だが、その「物語の奥」にまでズブズブと潜り込みたいなら、2026年4月に誕生したばかりのこの空間を覗くしかない。
郷土芸能や民俗学をベースに地域のプロデュースを手がける富川岳氏(株式会社富川屋)が新たに仕掛けた古書店、その名もストレートな「河童ブックス」だ。
書棚に並ぶのは、遠野や岩手の文化、歴史、風習、そして自然にまつわる古書たち。

単に不要な本を集めたリサイクルショップではなく、強烈な土着の香りが漂う「地域の記憶のアーカイブ」として機能している。
自身も郷土芸能である「シシ踊り」の踊り手として現場に立つ店主だからこそ集められた、明確な意図と偏愛に満ちたラインナップというからたまらない。
営業は土・日・月の週3日のみ。遠野の街を歩き、風土の空気をたっぷり吸い込んだあとにこの物件に立ち寄れば、さっきまで見ていた風景がより立体的で重層的なものに立ち上がってくるはずだ。
観光地として綺麗に消費されるだけではない、遠野の「本当の泥臭さ」や「知の地層」に直接触れたい大人にとって、ここは最高に刺激的な文化の入り口になるだろう。
(画像元:河童ブックスインスタグラムより引用)